賃貸か分譲、マンションか戸建かといったようにライフスタイルによって意見が分かれるところではありますが、それでも「家族を持ったなら……」と一度は夢見るのが庭付き一軒家でしょう。いざ一大決心をして、とまではいかなくとも、それとはなしに住宅情報誌を眺めてみれば、「借地権付き」という文言の入った物件を目にすることがあるのではないでしょうか。

何も知らないでこの物件を目にしてしまうと、「土地を借りるのか……どうせなら買いたいなあ」などと、はなからスルーしてしまう人もいるかもしれませんね。でも実際は「借地権付き住宅を買う」のと「住宅を賃貸する」のとは全く異なるもの。簡単にいえば、借地権付き住宅は建物は自分の所有になるのであり、建物をどのようにいじっても全くの自由。賃貸につきものの原状回復を気にせずに暮らしていけるのです。それでいて土地は買わないので、土地までまるごと所有で物件を購入する場合よりも、低価格で購入できるお買い得物件となる可能性が高いことになります。

こう聞くと、借地権付き物件に少し興味が湧いてきますよね。とはいえ、所有権とも異なるわけですから、「何か制約は?」「借りられる期間は?」こういった疑問も当然出てきます。借地権とはどのような権利なのか、どういった場合に成立するのか、根本的なところもしっかり見ていきましょう。借地権とは、建物の所有を目的とする地上権または土地の賃借権のことをいうと法律に定められています。要は、土地の持ち主に、あらかじめここに建物を建てますと宣言してお借りする契約をするということですね。この契約が締結されると借地権が発生することになります。

では、借地権の中の地上権と土地賃借権の違いは何なのでしょうか。どういった時に違いが出てくるのかしっかり確認しておきましょう。